総務省の家計調査年報(2017年度)によると、二人以上の世帯における消費支出に占める保険医療費の割合は4.5%でした。月に40万円程度の支出がある場合、保険医療費は約2万円になります。
保健医療費の中には市販薬品や医療器具なども入っていますが、病院にかかる医療費にフォーカスして調べてみました。
※国民医療費統計の前提条件
・当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものである。
・この費用には、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等が含まれる。
・保険診療の対象とならない評価療養(先進医療(高度医療を含む)等)、選定療養(特別の病室への入院、歯科の金属材料等)、不妊治療における生殖補助医療等に要した費用は含まない。
・傷病の治療費に限っているため、(1)正常な妊娠・分娩に要する費用、(2)健康の維持・増進を目的とした健康診断、予防接種等に要する費用、(3)固定した身体障害のために必要とする義眼や義肢等の費用も含まない。
詳細は厚生労働省HPへ
平成28年度の国民医療費は42兆1,381億円でした。
人口一人当たりの国民医療はは332,000円です。
内、患者負担分が5兆1,435億円で負担割合は約12.2%、
人口一人当たりでは、年間約40,000円でした。
・年齢階級別国民医療費割合
0~14歳:2兆5,220億円(6%)
15~44歳:5兆2,560億円(12.5%)
45~64歳:9兆2,017億円(21.8%)
65歳以上:25兆1,584億円(59.7%)
・年齢階級別一人当たりの医療費(年額)
※平成28年10月人口ベース
0~14歳:159,823円
15~44歳:120,360円
45~64歳:360,173円
65歳以上:727,332円
・年齢階級別一人当たりの医療費(月額)
0~14歳:13,319円
15~44歳:10,030円
45~64歳:30,014円
65歳以上:60,611円
・年齢階級別一人当たりの医療費患者負担分(月額)
0~14歳:1,625円
15~44歳:1,224円
45~64歳:3,662円
65歳以上:7,395円
大学生程度までの子どもがいる家庭では、一人あたり月額1,500円程度という計算になります。
年額で2万円程度になります。
大学卒業で社会人になる前提だと22年間で50万円程度になります。
この金額を低いとみるか高いとみるかは、各家庭毎の家計収入によりますが、決して低い金額とはいえません。
乳幼児・子ども医療費助成(通院)については、各自治体ごとで対象年齢がことなります。
千代田区、北区、新島村、神津島村が高校生まで医療費の助成があります。
医療施設の数はどでしょうか(人口比率)
〇結論
千代田区内には三井記念病院や東京逓信病院などの大型総合病院、大学病院があります。
地方や郊外の病院から、紹介状を持参してくる患者も多いのではないでしょうか。
子どもの医療費や医療施設の充実度で選択するのであれば、千代田区がお勧めです。
「千代田区の概況」
・人口
63,635人(H31.1.1) 新築マンションの供給増、子育て支援、住宅取得に対する助成措置の効果等によって増加傾向にある。
・交通施設
日本のターミナル駅である東京駅がある。東京駅には新幹線、JR(東海道・宇都宮・高崎・常磐・上野東京ライン・京浜東北・山手・中央・横須賀・総武快速・京葉・武蔵野の各線)、東京メトロ線(丸ノ内線)が乗り入れている。JR各線のほか、東京メトロ及び都営地下鉄線、つくばエクスプレスが走っている。
・価格水準
最寄東京駅の中古マンション販売価格水準:350~400万円/坪 7,500~8,500万円
※上記は集計の平均値。専有面積、駅距離、築年数により前後します。
・商業施設
大手町・丸の内は企業や金融機関の本社ビル等が集積している。
東神田、岩本町は繊維関連の卸問屋、紺屋町は薬品問屋、お茶の水は楽器店、神保町は書籍出版関連、小川町はスポーツ店、秋葉原はパソコン・電化製品などの商業施設が集積している。